医療崩壊させないためのジレンマ

PCR検査数が遅々として進まないという批判が渦巻く中、私は逆に検査数を急激に増やすことの恐怖を感じます。

武漢では市民が大挙して病院へ殺到したため、医療が追いつかなかった。今、イタリアの感染者数が急激に増えたうえ、他地域にくらべ致死率が異常に高いのを見ると、医療体制が整わないうちに、検査数を増やしすぎ対処できなくなったのではないかと、勝手に想像しています。だってイタリアの医療が遅れているとは考えにくい。いわゆる医療崩壊が起きているのではないかと思うわけです。これは今の日本で一番恐れなければいけないことなのですよ。

私個人のスタンスとしては、新型コロナウイルスに感染することに恐怖はないのですが、自分が感染源となるのは避けたい。現状もし、私が感染者となると、濃厚接触者=家族と会社が隔離されることになります。家族は自宅待機すればよいのですが、「会社」が機能しなくなる。

私が感染者になると「私にかかわる多くの人たちが経済的な窮地に陥る可能性が高い」と言うこと。けっしてワタクシが重要人物だということではありません。元気で働いている皆さん一人一人が同じなのです。

感染拡大はもう防げません。いつか自分も感染します!!

ただ前回の記事にも書いたように今は「時間稼ぎ」です。ゆっくり拡大させましょう。その間に、作戦をネリネリしましょう。さぁ、みんなで協力しましょうよね、ってこと。自分だけは!われ先に!という裏切りが多くなると、医療崩壊します。社会的パニックによって軽症なのに病院になだれ込んでしまい、病院がパンク。医療現場で働く人々にも感染が広がってしまえば、もう手の打ちようがありません。

わかるよねぇ? そうなったら治療してもらえないよ。もしかしたら助かった命も救えないよ。

トイレットペーパーやマスクの欠品を見るだけでも、ある一定数の裏切り者はいるわけです。そういう人たちに踊らされないよう、肝に銘じたい。とはいえ、私だってそんなに強い人間ではないです。皆が逃げるのに、私は逃げないで石の上にも三年なんて言っているメンタルはありません。でもギリギリまで何とか冷静に自分をおさめたい。

そのためにも、「ワイドショーは見るな!」これはとても大切です。不安は不安を呼び、デマはデマを呼び、憶測が憶測を呼んでいます。こんな中でも「自分は正しい情報をしっかり選別できる」と言うなら別ですが。いますかそんな人?

ということで、とにかく「今、感染しないようにみんなで協力する」ことが、みんなを守ることにつながるのです。まぁ、当たり前ですが、そこんとこよろしく。