子どものころ、サクランボが大好きで、親にサクランボの木を、庭に植えてもらったことがある。
オスとメスの木を1本ずつ。数年後にはサクランボがなるぞ、と親は言った。
結局、サクランボが実らないまま、その家から引っ越すことになってしまった。
引っ越すころは、直径10センチくらいの、しっかりした木になっていた。葉っぱもフサフサで、花も咲いていたのに、サクランボは実らなかった。
実は、今住んでいる家の庭にも、サクランボの木がある。
そして、毎年、美味しサクランボがなるんですよぉ~。まじ、美味しい!
なぜ、サクランボはならなかったのか?! 原因判明!
前の家のサクランボは、なぜ、ならなかったのか?
そんなことは忘れて、毎年、採り立てサクランボを、うまぁ~、って食べるだけのえっちゃんだった。
が、去年、突然、思い出したのだ、なんでサクランボ、ならなかったんだろう?って。
で、定番のGoogleさんに聞いてみたところ、
サクランボの木には、オス、メスはない!
えぇ? 全然だめじゃん。うちの親はいったい、オスとメスのサクランボの木を、どこで、どうやって買ってきたのでしょう???
そして、さらに判明した、実のならない最大の原因は、
「一般的なサクランボは自家受粉ができない」ということだった。
自家受粉ってなんだ?
自家受粉とは、花が咲いて、雌しべに雄しべの花粉が、受粉することで実がなる。
普通に考えて、そういうものだと思っている。
ところが、サクランボは自家受粉できないのだ(自家受粉できるものもあるが少ない)
えっちゃん、びっくりの、衝撃な事実(゚д゚)!
昔、親が買ってきた2本のサクランボは、同種類だったのでしょう。そりゃ、いくら待っても、実はなりません。どこか近くで、違う種類のサクランボの木があったら、運よく実がなったかもしれない。
自家受粉ができない事実を知って、今のサクランボが、偶然の出来事から、実っていたのだとわかった。
佐藤錦を2本植えたのち、もう1本植えた
現在、毎年実っているサクランボの木は、私の知らぬ間に、親が植えた佐藤錦2本。懲りずに、大きくなれば、サクランボはなる、くらいに思って、植えたのだろう。
そして、さらにもう1本、いつの間にか、佐藤錦を植えた、わが親、、(;´д`)トホホ…
どうしても、サクランボを実らせたかったんだろうね。同じ種類の木を何本植えても実らないなんて、知らないですから。オスとメスだと思い込んでるし。
ところが、驚いたことに、数年後には、サクランボがなったんです。佐藤錦が。
見た目は少々悪いけど、味はいい。甘いし、サクランボの味がしっかりする。
子どものころの願いが、50目前にして叶ったわけで、感慨無量の親とえっちゃん。
後から植えた佐藤錦にも、実はなったんだけど、ぜ~んぜん見た目が佐藤錦じゃない。色はアメリカンチェリーみたいなサクランボ。食べたが、美味しくな~い(-_-;)
なぜか、佐藤錦だと思って植えた最後の1本は、違う種類のサクランボだったのだ。
当然、親は佐藤錦だと思って買ってきたのだから、「佐藤錦だって買ってきたのに、騙されたぁ~!!!」と、毎年、憤慨していたけど、一体うちの親は、どこでそんな買い物してくるんだろう??
ともかく、そのおかげで受粉することができて、美味しいサクランボを食べられるようになったわけです。もしかしたら、苗木を売った人は、わかっていたのかもしれないけど、今となっては謎。
実は、佐藤錦じゃなかったことで、本物の佐藤錦の実がなったんだとわかった親は、もちろんもう文句は言いません。
サクランボは自家受粉できないので、受粉樹が必要
そもそも、サクランボの実をならすのは、様々な条件がそろわないと難しいようです。
受粉させるための、受粉樹も、サクランボの種類によって相性があるため、やたらと違う種類を植えれば良いわけでもない。
遺伝子的に受粉できる種類、互いの開花時期も、重要になってくる。
あわよくば的でも、サクランボがなることに期待するのなら、調べてから植えたほうがよい。
受粉には、ミツバチさんたちも活躍してもらわなくてはならないし。
そう考えると、我が家のサクランボは、たまたま偶然が重なって、美味しいサクランボができているようだ。