オリンピック聖火、聖火の始まりは- 聖火リレーはヒトラーが始めた

テレビで見る聖火の採火式は、マスコミ向けのリハーサル

たまたま、テレビで「ギリシャにあるヘラーの神殿跡で行われる採火式」を見た。
実はこれ、マスコミ向けの公開リハーサルだそう。本番は男子禁制で、非公開

えっちゃん知らなかった。

調べたらね、

聖火はギリシャのオリンピア遺跡で太陽を利用して採火され、聖火ランナーによってオリンピック開催地まで届けられる。

伝統的に、オリンピックの開会式が行われる数ヶ月前に、古代オリンピックが行われていたペロポネソス半島のオリンピアにおけるヘーラーの神殿跡で採火されている。聖火トーチへは、太陽光線を一点に集中させる凹面鏡に、炉の女神ヘスティアーを祀る11人の(女優が演じる)巫女(処女であることが前提)がトーチをかざすことで火をつけている。また、この儀式の本番は非公開とされており、テレビ等で見られる採火の場面はマスコミ向けの“公開リハーサルである。なお男子禁制の儀式である

                Wikipedia “オリンピック聖火”『ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典』
                             最終更新 2018年4月11日 (水) 13:58 URL: http://ja.wikipedia.org

wikiにも、ちゃんと書いてある。

さらに驚いたのが、写真の女の人たちは、女優さん??? どうりで美女ばかりだ。でもって、処女なんだ。ふぅ~ん。どうでも、いいんですけどね。

オリンピック聖火の採火式は、儀式なの?

聖火の起源は古代ギリシア時代、ギリシア神話に登場するプロメーテウスが、ゼウスの元から火を盗んで、人類に伝えたことを記念して、古代オリンピックの開催期間中、灯されたもの。

それが今の「聖火」の始まり。では、古代オリンピックでは、巫女たちが行う「採火式」はあったのか?

古代ギリシア人にとって、火はプロメーテウスが神々の元から盗んできたものだと考えられており、神聖なものだった。このため、火はオリンピアの多くの神殿に見られるのである。火はオリンピアにあるヘスティアーの祭壇で燃え続けた。オリンピック開催期間中は、ゼウスとゼウスの妻ヘーラーの神殿に火がともされ、ゼウスを称えた。近代オリンピックにおける聖火は、かつてヘーラーの神殿が建てられていた場所で採火されている。

          Wikipedia “オリンピック聖火”『ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典』
                             最終更新 2018年4月11日 (水) 13:58 URL: http://ja.wikipedia.org

採火しなくても、火はもともとあったのだ。

現在は、神様から盗んだ、神聖な火はないから、

荘厳な採火式を行って、神聖っぽい火を起こすのですね。

もう一度言いますよ、

私らが見せられている採火式は、マスコミ向けの公開リハーサル

リハーサルとは、本番の練習。本番も巫女に扮した11人の女優さんたちが、行うのですよ。

55年生きてきて、初めて知った、

現在の採火式は、ヘーラー神殿跡で、儀式ふうに、俳優が演じる、パフォーマンス。

モヤモヤ感いっぱい。ガラガラと崩れる、聖火の神秘。

採火式がパフォーマンスだとすれば、神聖な意味なんて、ないじゃん(^-^;

もし、えっちゃんが、イケメン俳優演じる神主に、お祓いをしてもらったら、超うれしいけど、本物の神主にお祓いしてもらう神事とは違うしねぇ。

オリンピック聖火の始まりと、聖火の意味

聖火の意味を、google先生におたずねしてみた。

神にささげる神聖な火。儀式などの間じゅう絶やさないように燃やす火

そもそも、なぜ、「聖火」と言われてるのか?

他の言語で、聖火を翻訳してみると、

英語=torch 中国語=火炬 フランス語=Torche

シンプルに、全て「松明」です。なんだか、スペシャル感はない。

ちなみに、IOCの公式は、「Olympic Flame 」直訳で、オリンピックの火

聖火リレーは「torch relay」で、松明リレーです。

国体にも聖火リレーがあるけど、聖火とは言わず、「炬火(きょか)」。聖火という名称は、オリンピックでしか使わない。ちなみに炬火の採火式は、自治体に任され、レンズ鏡で火を起こしたり、木を使って火を起こしたりするようです。

昭和49年、茨木国体では、原子力研究所で採火されてる。Σ(゚д゚lll)ェェ?

すべてとは言いませんが、日本語の「聖火」というように、聖なるという意味は、

見当たりません。

さらに、調べているうちに、おもしろい記事を見つけました。

BBCの「Putin launches Olympic torch relay for Sochi Games」という記事。

ソチオリンピックの聖火リレーで、聖火が消えて、

A security guard had to re-light it with a cigarette lighter.

警備員が、ライターで再点火

                                                                                                   6 October 2013 BBC NEWS 

この件に関してロシアは、「取るに足らない」で終了。

もし日本で起きていたら、マスコミ全部が、ライターで着火するシーンを流し続け、大騒ぎになるよね。だって、「聖火」だから。

聖火は神聖は神話?

ライター再着火の当事者ロシアの対応は、軽いもの。これはロシアだから、とも考えたが、BBCの記事からも、ことさらに、この件を取り上げてはいない。

やっぱり、海外では、聖火に神聖さはないのか?

気になって、調べに調べた結果、

こんな記事を見つけました。

朝日新聞デジタル ことば談話室 「聖火」じゃなかった聖火 森ちさと

この中に、

 長らく五輪関連の記事を書き、世界中を飛び回っているスポーツ部の記者に、海外で「聖なる火」としている言語に出会ったことがあるか、きいてみました。
すると、「欧州を中心に回ってたくさん五輪関係の文章を読んできたけれど、『平和の象徴』とからめて言われることはあっても、『聖なる』という意味合いを持った言葉は見たことがない」。
                        朝日新聞デジタル ことば談話室
                           「聖火」じゃなかった聖火 森ちさと

欧州では、聖火に聖なる意味はない。

このコラム、wikiも、近代オリンピックの聖火の始まりについては、

1928年、アムステルダムオリンピックで、スタジアムの塔に火がともされたのが始まり。しかし、この当時の朝日新聞には、この火のことすら触れられていない。

次の1932年、ロサンゼルスオリンピックでも、火は灯されたが、新聞には「かがり火」と書かれている。

1936年、ベルリンオリンピックで、聖火リレーが始まってから、「聖火」という言葉が、日本で見られるようになった。

どうも、戦争が関係してるらしい。

長くなったので、分割しました。

つづきは、↓

ヒトラーのオリンピック 1936年の、ベルリンオリンピックについて。 ヒトラーがオリンピックの開催を決めた後は、オリンピックを「アーリア民族の...
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