昨日から引き続き、相撲の話。
実はえっちゃん、20代のころ、大相撲が大好きで、何度か国技館へ行ったし、近くに巡業が来れば行った。ファンクラブに入っていて、番付表も送られてきた。
しかし、えっちゃんの相撲熱は冷めている。
きっかけは、「若貴ブーム」
兄弟力士で注目され、ワイドショーの格好のネタ。今の確執問題とは違って、仲良し麗しき兄弟愛、なんて感じの話題ばかり。若貴ブーム以前は、私のような20代の若き娘(←当時です。念のため)の姿など、相撲会場では、ほとんど見なかった(-_-;)
さて、昨日の「女性は、土俵から降りてください」の件に戻る。このニュースやコメントを読んでみると「国技」という言葉が、たくさん出てくるのだが、
相撲って、国技なの?
えっちゃんは、法的に定められてない相撲は、国技ではない、と考えていた。相撲だけではなく、日本には、法で定められた「国技」は一つもないのだから。
国技は、
国の固有あるいは伝統的な技芸や競技を表す。
スポーツ競技や武術などが多いが定義はされない。事実上で国技と扱われるものや法などで定めるものがある。
Wikipedia “国技”『ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典』
最終更新 2018年4月10日 (火) 18:26 URL: http://ja.wikipedia.org
とある。法ではなく「事実上」の国技とは?
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歴史が古く国の伝統文化と関連するもの、国民が愛好して競技者や観戦者が多いもの、発祥した国で国技と扱うもの、など多様な捉え方がある。
Wikipedia “国技”『ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典』
最終更新 2018年4月10日 (火) 18:26 URL: http://ja.wikipedia.org
「国民が愛好し競技者や観戦者が多いもの」と考えると、今は、野球やサッカーの方が、愛好者や観戦者、競技者も多い。
でも、相撲は歴史が古く、伝統文化と関連していて、毎場所、NHK(国営放送ではない)で放送されること、国民に広く愛されている(?)ことから、相撲は事実上の国技だと、えっちゃんは考えなおしました。
もう少し、wikiを読み進めると、興味深いことが分かった。
財団法人大日本相撲協会が財団法人日本相撲協会へ改称する際に、監督官庁の文部省へ提出した寄附行為の第3条で「この法人は、わが国固有の国技である相撲道を研究し……」と記し、昭和41年文部省令第6号で認可される。「国技」は「相撲道」を意味し、「大相撲」は法人が行う事業の一つ「力士の相撲競技の公開実施」である。
Wikipedia “国技”『ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典』
最終更新 2018年4月10日 (火) 18:26 URL: http://ja.wikipedia.org
ということは、相撲協会が「国技である相撲道」と書いたものを、文部省が認可している。もちろん主旨は国技と認める云々ということではないが、「国技である相撲道」という件のまま認可されている。
さらに、関取の大麻事件に関する解雇無効の訴訟は、「国技たる相撲を他のスポーツと比較することは適切でない」と棄却されている。
とはいえ、これも法で定められたということでもなく、「社会通念上」と理解する。
時代の流れで、人の意識は変わり、文化も変化する。国民に長く愛されることで「相撲は国技」と、認識されてきたのだということを、相撲協会は考えなくてはね。
伝統とは、それがつくられた時代には良いものだったのかもしれないが、時代が変われば、良いものが悪いものになることもある。
悪いものはいずれ排除される。将来、「昔は、大きな男が、ふんどし一枚で格闘した見世物があったんだよ。大相撲って言ってねぇ・・・」なんて、ならないとも限らない。