ミツドリとミツスイ

 

ミツドリという鳥がいます。Honeycreeper

スズメ目フウキンチョウ科のミツドリ類の総称。ヒワミツドリ属 Dacnis,ズグロミツドリ属 Chlorophanes,ルリミツドリ属 Cyanerpes,ハナサシミツドリ属 Diglossa,マルハシミツドリ属 Conirostrum などが含まれる。かつてはミツドリ科という独立した科が設定されていたが,近年の研究によりミツドリ科はなくなり,この科に属していた種はフウキンチョウ科のほかホオジロ科,アメリカムシクイ科,アトリ科などに移された。そのため,フウキンチョウ科以外にもミツドリと名のつく鳥がいる。マルハシミツドリ属の鳥はおもに昆虫食であるが,ほとんどは花蜜食で,花蜜を食べるのに適したブラシ状の舌をもっている。食べ方には 2通りある。ハナサシミツドリ属の鳥はやや上を向き,上嘴の先端がかぎ状になっている細い嘴で花の基部に小穴をあけ,そこに舌を差し込んで吸蜜する。1属 1種のマミジロミツドリ Coereba flaveola も花蜜を同じようにして得る。これら以外は花または茎,葉に留まって細い嘴を花に差し込んで吸蜜する。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について

 

ミツスイという鳥もいます。Honeyeater

スズメ目ミツスイ科Meliphagidaeの鳥の総称。この科には39属約170種の小型ないし中型の鳥が属している。全長10~43cm。羽色は一般にじみな緑色,灰褐色,オリーブ褐色などのものが多く,雌雄はふつう同色である。しかし,ミツスイ属Myzomelaでは雌雄は多少とも異色で,雄は頭頸(とうけい)部や腰に鮮やかな赤色の羽毛がある。また,羽色はじみでも,飾羽,肉垂(にくだれ),額のかぶと状突起などが発達している種もある。

 この科はオセアニアに広く分布し,とくにニューギニアとオーストラリアにすんでいる種が多い。ミツスイ類の特徴の一つは食性と舌で,どの種も花みつを好み,花みつを吸うために,舌は先端が四つに分かれた刷毛状をしている。ただし,食物は花みつに限られているわけでは決してなく,漿果(しようか),果物,種子,小型の昆虫類やクモなどを主食としている。ミツスイ類のなかには,花粉や種子の重要な媒介者となっているものがある。くちばしは比較的細長く,先がとがり,下に少し湾曲している。ジャングル,低木林,マングローブ林,公園,庭園などさまざまな環境にすみ,生態のよく似た種は,しばしば分布区域や標高や採食場所によってすみ分けている。ミツスイ属の鳥はふつう単独かつがいで生活しているが,他の多くのミツスイ類は小群または数種の混群で見られる。ほとんど樹上で過ごし,地上におりて採食することは少ない。

~中略~

小笠原諸島にメグロApalopteron familiareが分布しているが,メグロがほんとうにミツスイ科の鳥なのかどうかは疑わしい点もある。
執筆者:森岡 弘之

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について

 

どっちがどうなのか、頭の中が混乱しています。

色鉛筆で描いた鳥は、ミツスイかと思っていたのですが、どうやらミツドリのようです。

 

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