抜き打ち、そりが合わない、つばぜり合い、元のさやに納まる・・・

日常、何気に使っている言葉の中に、刀から生まれた言葉がたくさんあります。

抜き打ち、そりが合わない、つばぜり合い、元のさやに納まる、相槌を打つ、伝家の宝刀、折り紙付き、抜き差しならぬ、しのぎを削る、きんつば、などなど、改めてみると気付かずに使っている言葉がたくさんありますね。

今回は、その中でも「切羽詰まる」という言葉について。

他の言葉は、語源を調べると納得できるんですが、「切羽詰まる」は、調べても、いまいちしっくりしないんです。

・切羽詰まるの意味 物事が差し迫って、どうにもならない状態。

・切羽詰まるの語源 刀の切羽の部分が詰まってさやが抜けなくなる。

ヤバイですね、刀が抜けない使えない、絶体絶命ですね。切羽詰まると、命がかかるほどの危険な状況だとわかります。なんだ、わかるんじゃん。

いや、わからん( ✧Д✧)

複数の辞書サイト、説明サイトを調べると、「切羽が詰まるとさやが抜けない」という、説明ばかりです。これ、説明になってないじゃん。

問題は、

切羽が詰まると、本当にさやが抜けないのか? 

切羽が詰まるとはどういう状態なのか?

ここ、ここが今日のポイントです。

下手くそな絵で勘弁ですが、切羽はこの部分のことを言います。ちなみに、刃と切羽の間にあるイラストだと黄土色の部分はハバキと言います。さやが簡単に抜けないようにする部分です。スポスポ抜けたらさやの意味ないもんね。

さて、想像してみてください。刀にさやをもどす、抜く。どうですか切羽には関係なさそうに見えます。どうやったら切羽が詰まるんでしょうか?

Quoraで質問したら、大変すばらしい回答をいただきました。とても勉強になります。

(残念ですが、youtubeでの説明動画は削除されたようです( ノД`)シクシク…)

説明によると、刀でカンカンやっているうちに、擦れて、金属くずが切羽の辺りに詰まって、さやが抜けなくなる、と言うことらしいです。刀を使っていた当時は、ホコリっぽかったりもしたらしいので、ゴミが詰まりやすかったんですね。切羽の部分もそうですが、ハバキあたりにもゴミが付着するとさやが抜けなくなりそうですね。

Quoraのすごさを実感しました(´∀`*)ウフフ

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