Ave Maria /Giulio Caccini

カッチーニの アヴェ・マリア

今日は、アヴェ・マリア

「カッチーニのアヴェ・マリア」と言われているけど、カッチーニの作品ではないという。

カッチーニは1545年、バッハより130歳も年上のルネッサンス時代の作曲家です。伴奏に歌詞を乗せて物語を歌わせるという、オペラの原型を作った作曲家でもあり、バロック時代を切り開いた作曲家でもあります。

しかし、この『アヴェ・マリア』の作曲者ではありません。

偽作というものはどの世界にもあり、クラシック音楽も例外ではありません。この『アヴェ・マリア』はウラディーミル・ヴァヴィロフというソ連の作曲家による作品です。彼はよく過去の作曲家の名を借りて自作曲を発表していました。この曲自体は作者不詳としていたようですが、いつの間にかカッチーニの作品ということになってしまいました。

曲としては、カッチーニの作曲スタイルからは程遠く、歌詞も「Ave Maria」を繰り返すだけで典礼文は使われていませんが、今でも『カッチーニのアヴェ・マリア』として親しまれています。-phonim.com

ということで、「カッチーニのアヴェ・マリア」は、ウラディミール・ヴァヴィロフさんが1970年ころに作曲した意外と最近の曲。でも自身の名ではなく過去の有名な作曲家の名で発表する真意はなんなのでしょう。名声やお金はいらない、ただこの素晴らしい曲を多くの人に聴いてほしい、という物欲のない人なのでしょうか(・・?

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