手軽に測れる血圧
今では、血圧は、家庭でも計れるようになった。
家庭用の血圧計は、手首に巻くもの、腕に巻くもの、腕をすっぽり入れるものまで、さまざまだ。病院にも、自由に測れる血圧計が設置されていることもある。
ところで、血圧とは何?
「上が120」「下が80」と、よく聞く。
これは、上は、最高血圧、下は、最低血圧のこと。
では、最高血圧、最低血圧とは何でしょう? 医療関係者以外の方でわかる人ぉ~~?
えっちゃんも、長い人生、ほんの数年前まで、そんなこと気にしなかった。血圧の数値だけチェックしていれば、なんの問題もないから。
ところが、あるきっかけで、血圧について意外なことを知っちゃった。
最高血圧、最低血圧とは?
ネットで調べれば、すぐわかることだが、
最高血圧とは、心臓がキューーーーーッと、縮んだとき、血液が血管の壁を圧す、最高の圧力
最低血圧は、縮んだ心臓が、ふぅ~~~っと、元に戻った時の、最低の圧力
ポンプとホースのようだ。
とりあえず、血液が、血管の壁を圧す力が、「血圧」です。
さて、本題。
血圧を測るとは、血管の壁を圧す力を、測定するのだが、どうやって測るのか?
血圧を耳で聞く
医師や、看護師から、血圧測定をしてもらう時、上腕に巻くカフの下の方に、聴診器を当てる。
えっちゃんは、脈拍を測ってるのかと、思っていたが、
なんと、「血液が流れる音」を聞いていたのだよ(゚д゚)!
この、血管の音を「コロトコフ音」と言う。ロシアの軍医コロトコフが発見したのだ。
コロトコフ音(英: korotkoff sounds)は動脈をカフで締め付けたときに発生する血管音。血圧を測るのに使われる。血流が圧力をかけられた部分の動脈内で起こる乱流が聴診器で聞き取れる音を発生する。1905年にロシアの軍医だったニコライ・コロトコフが発見した。
Wikipedia ”コロトコフ音”『ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典』
最終更新 2015年12月31日 (木) 10:46 URL: http://ja.wikipedia.org
やっぱりすごい! 医師や看護師すごい! 感動した。血液が流れる音を聞いてるぅぅ!
カフを加圧して、腕を締め付けて、動脈の拍動を止め、その後、徐々に緩めていって、最初に血流の音(コロトコフ音)が聞こえた時が、最高血圧で、さらに締め付けを緩めていくと、音が聞こえなくなるところが、最低血圧ということ。
測定には、水銀柱が使われた。血圧の単位mmHgは、水銀柱ミリメートル(ミリメートルエイチジー、ミリメートルマーキュリー)と読む。
なぜ、水銀柱が使われたのかは、見やすかったから、だそうです。
世界初の血圧測定は、馬で行われ、馬の首の血管に直接管を入れ、4メートルのガラス管につないだら、血液が3メートルくらいまで上がったそうだ(゚д゚)!
もし、水柱を使って血圧を測ると、水が何メートルも上昇して読みづらい。ということで、比重の大きい水銀を使うことになった。
コロトコフ法からオシロメトリック法へ
家庭で使う、血圧計の仕組みは、カフの部分の高感度のマイクロホンが、コロトコフ音を感知して測定する。医師や看護師の耳の代わりが、マイクロホンだった。
現在は、血管音を感知するコロトコフ法ではなく、血管が心臓の拍動に合わせて起こす振動を、カフ自体がセンサーとして感知する、オシロメトリック法の電子血圧計が、主流になってる。
でも、今でも病院の医師や看護師は、コロトコフ音を聞いて、血圧を測ってくれる。
えっちゃんも、チャンスがあれば、1度はコロトコフ音を聞いてみたいと、思っている。