なんで、2月だけ28日しかないんだ? 実は帳尻合わせの月だった

うるう年は4年に1回じゃない

子どもの頃、一年で一番楽しみな日は、自分の誕生日で、次が学校が休みの日だった。
溺愛中の姪っ子は、「毎月、自分の誕生日があるといいなぁ~」と言っている(゚д゚)!

小学校のころ、えっちゃんの同級生に、2月29日生れの子がいた。4年に1度しか誕生日が無くて、可愛そうだなぁ~なんて、思っていた。

今日は、28日しかなかったり、29日にされたりする2月と、太陽暦について書くよ。

えっちゃんたちが今使ってるのは、グレゴリオ暦。これはかなり精度の高い暦で、1582年10月15日から使われている。(イタリア、スペイン、ポルトガルなど)

グレゴリオ暦は、1年365日で、400年に97回は、閏年にする。閏年は4年に1度だから、100回じゃないのかと思うけど、わざわざ3回減らして97回にするために、条件を付けたのだよ。

それは、400年のうち、100で割り切れる年は、平年にする。これで100回ある閏年から、4回分減らす(96回になる)ことができる。さらに、その中で400で割れる年は、閏年にすることで、閏年を1回増やして、97回にめでたく納まる。

頭いいねぇ~。

なぜ、97回にしたかと言うと、精度を高めるため。グレゴリオ暦以前のユリウス暦(1年365.25日)は、4年に一度の閏年で、400年に100回。すると、太陽年(365.242日)とのズレが、128年で1日となり、1582年ころには、10日もズレてしまっていた。なので、10日すっ飛ばしてズレを調整したんだよ(゚д゚)!

グレゴリオ暦だと、1日分の誤差ができるまで、3200年もかかるのよぉー(゚д゚)!

400年間に97回の閏日を設けるように決められたグレゴリオ暦の1年間は平均して正確に365.2425日=正確に365日5時間49分12秒 = 正確に31 556 952秒であり、2013年の太陽年に比べて約26.821秒長い。このため2013年を基準にすると、3,221年後の西暦5234年にはそのずれは1日に達する。そのころにはグレゴリオ暦で定められた閏日を省くことが必要になる。若しくはグレゴリオ暦が定められた1582年を基準にして、それから約3,200年後の西暦4782年頃に閏日を省くことになるかもしれない。

”太陽年” ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典
最終更新 2017年9月5日 (火) 07:43  URL: http://ja.wikipedia.org

西暦5234年か、西暦4782年頃に、閏日を省くことになるらしいから、

覚えておこう( ..)φメモメモ

1年の始まりは、1月じゃなかった

ともかく、1年は365日か、366日だとすると、12で割って、1ヵ月30日か、31日で調整すればよかったんじゃない? なのにどうして、2月が28日になったのか。

どうやら「2月は、最後の月」だったらしい。

古代の暦では、1年は10ヵ月で、年の始まりが3月。その後1月2月が加えられ、2月は1年の最後の月になった。

日数は、3、5、7、10月は、31日で、そのほかの月は、29日や30日。

ところが、2月は初めから28日しかなかった。2月が年末ということと、宗教の祭事が絡んでいたようだ。

このころの暦は、太陽年に比べて、日数が少なかったため、季節とのズレが大きく、閏月を入れて調整してた。しかし、社会的に不安定で、どんどんズレが生じていった。

そんなこんなで、ユリウス・カエサル様が登場されます(*゚ー゚*)ポッ

ユリウス暦は、紀元前46年から使われている

カエサルは、紀元前45年に、暦を改定してズレを調整し、閏年を4年に1度に制定した。なんと、紀元前46年は455日もあったんだよー(゚д゚)!

カエサルの時代に作られた、ユリウス暦は、1582年まで1600年も使われ続る。

凄すぎる。

ユリウス暦では、月の日数を30日、31日にしたのだが、2月だけは、前暦のまま28日になった。2月は宗教的行事が多く変更を嫌ったことや、2月は年末という認識が強く残っていて、その時の都合で、足したり引いたりする帳尻合わせの月になってたようだ。

ちょっとかわいそうな2月( ノД`)

ユリウス暦が制定された時、カエサルを讃えて、カエサルの誕生月の7月が、Quintilis(5番目)から、Iurius(ユリウス)に変更された。カエサルがお亡くなりなった後は、混乱が生じ、閏年を3年ごとに入れちゃって、またズレズレになった。それを正したのが、皇帝アウグストゥス。

紀元前8年、元老院は皇帝アウグストゥスが数々の功績を残したSextilisを、Augustusに改称することを決めました。

国立天文台 暦wikiより

sextilisは6番目と言う意味で、3月から始まっていた暦では8月は、6番目の月だ。

この8月の名前の変更について、ネット上でよく語られているのが、

「ユリウス暦が出来た時、カエサルは誕生月7月の名をユリウスにしたため、アウグストゥスも、誕生月8月を自分の名前Augustusにして、さらに2月から1日奪って、8月を31日にした」と言うもの。えっちゃんも、ずっとそうだと信じていた。しかしこの説は、裏付けのない説らしい。でも権力者のワガママの方が、事実より面白いね。

シリウス暦からグレゴリオ暦へ

ユリウス暦の制定後の、1500年前後から、暦のズレが少々問題になってきたため、いろんな議論が交わされた。その中にコペルニクスもいる。でも彼は、当時の太陽年の精度がいまいちで、暦を改正するのは時期尚早だと考えたらしい。その後も、議論され続け、ローマ教皇グレゴリオ13世が、天文学者に研究させ、グレゴリオ暦が出来た。

日本がグレゴリオ暦を導入したのは、明治5年のこと。

突然、その年の11月9日になって、

今年は12月2日で終わり。

12月3日からは、明治6年 1月1日にするぞ(゚д゚)!

えっ?まさか、12月は2日分のお給料?で、すぐ正月?

なぜこんな急に、改暦したのか?

それは、政府の財政が逼迫していて、官吏たちの給料を浮かせるためとか。

やっぱりね!

旧暦では明治6年は、閏月があり、そのままだと13ヵ月あった。それを改暦することで、1ヵ月減らせる目論見だったようだ。

カレンダー屋さんは、相当の損害を蒙ったらしい。

しかし、慌てて改暦したことで、閏年の条件付けを忘れた。

諸外国は、1900年が平年(100で割り切れる年)なのに、気づくと日本だけ閏年。それで、1898年5月11日に、閏年を修正して、やっとグレゴリオ暦になった日本。

それにしても、もっと単純に、毎月30日にして、5日足りない分は、年末で調整するってどう? どうせ、年末は世界中が休暇なんだし。

そもそも、1年の始まりを、どの日にしたっていいんだもん(゚д゚)!

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